住宅ローン借り換えは何度でもできる?——複数回借り換えるメリットと注意点
住宅ローンの借り換えは複数回行うことも可能だ。2回目以降の借り換えのメリットと、その都度発生する諸費用の注意点を解説する。
住宅ローンの借り換えに回数制限はない
住宅ローンの借り換えは、法律上も金融機関のルール上も回数の制限はなく、条件を満たせば何度でも行える。金利が大きく下がったタイミングや、ライフイベントの変化に合わせて2回目・3回目の借り換えを行う人も珍しくない。
複数回借り換えるメリット
- 金利動向に合わせて都度最適化できる:一度借り換えた後も市場金利がさらに下がれば、再度借り換えることで返済総額を抑えられる
- 団信の保障内容をアップデートできる:がん団信・三大疾病特約付きなど、新しい団信商品に切り替えるきっかけになる
- ライフステージの変化に対応できる:収入増加による繰上返済型への変更、あるいは家計に合わせた返済期間の再設定が可能
借り換えのたびに発生する諸費用に注意
借り換えは1回ごとに事務手数料・保証料・登記費用(抵当権抹消・設定登記)・印紙代などの諸費用が発生する。目安として借入額の2〜3%程度、数十万円単位のコストがかかることが多い。複数回借り換える場合は、そのたびにこの費用が発生することを踏まえて損益分岐点を計算する必要がある。
2回目以降の借り換えで損益分岐点を計算する考え方
- 今回の借り換えで削減できる利息総額を試算する(残債・残期間・金利差から計算)
- 今回発生する諸費用の総額を見積もる
- 削減できる利息総額が諸費用を上回るかを確認する。目安として「金利差1%以上・残債1,000万円以上・残期間10年以上」が損しにくいラインとされる
過去に借り換え済みの場合は残債が減っているため、上記の目安を満たしにくくなる点に留意したい。残債が少なくなるほど、金利差によるメリットよりも諸費用の負担が相対的に大きくなる。
頻繁な借り換えで審査に影響することはあるか
借り換え自体が信用情報に悪影響を与えることは基本的にないが、短期間に何度も新規のローン審査を受けると、金融機関によっては返済能力や意図を慎重に見られることがある。極端に短い間隔(1年未満など)での再借り換えは、諸費用の回収が終わっていない可能性が高く、経済的なメリットが出にくい点も踏まえて判断したい。
まとめ
住宅ローンの借り換えは複数回行うことができ、金利動向や団信の見直しに合わせて有効な選択肢となる。ただし借り換えのたびに諸費用が発生するため、残債・残期間・金利差を踏まえて損益分岐点を試算したうえで実行するかを判断しよう。
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